Lovely Child  2章 みんなといっしょ♪



はシャルナーク達にトランプに誘われた。
なのでフィンクスをほったらかしたままそちらへ向かった。いいのかそれで。
「それでも好きさ…」 byフィンクス
そんなことをつぶやくフィンクスに
もう一度物がぶち当たったのをは知らない。

が歩いた先で待っていたのは、
シャルナーク、フェイタン、フランクリン、マチ、シズク。
、目的地へご到着。
きょろきょろとみんなを眺めていると、2人にすぐさま声をかけられた。
「あ、ここ座りなよ。」
「そこよりこっちに座るね。」
そう言い自分の隣を指すのはシャルナークとフェイタン。
刹那、二人の間に火花が散る。
おそらく心の中では戦いのゴングがけたたましく鳴り響いているであろう。
しかしはそんなことは知らないまま、
その冷戦をすぐに終結させてしまった。
「じゃあここ座るね♪」
軽快な声とステップを見せ、座ったのはシャルナークとフェイタンの間だった。
2人はお互いに最後の火花を散らしたあと、
とりあえずはに笑いかけた。
「じゃあ、やろうか。」
先ほどから2人の冷戦を見て苦笑をもらしていたフランクリンが、
トランプカードを切りながら皆に声をかけた。
その声により、呆れ顔で冷戦を眺めていたマチも少し気分を和らげた。

そしてやっとゲームが始まる…はずだったが、
フィンクスがいつのまにか6人のそばでぬぼーと立っていた。
無事だったんですね。
「何ね…邪魔あるよ…。」
フェイタンは切り裂くような冷たい視線をフィンクスにあびせた。
以外の他の皆もどことなく冷たい目をしている。
「お前ら…(ひでー奴らだぜ…。)」 
すると寂しそうなフィンクスを見てか、
はこの場唯一のあたたかな瞳でフィンクスに声をかけた。
「フィンクスもトランプしよー。」
なぬ!?
さらには、向こうにいる他の仲間に向かって、大声で呼びかけていた。
「みんなもトランプやろーよ!」
もちろんの誘いを断る者などいず、
皆そろっての方へ向かって走ってきた。
これはまずい。
そう思ったシャルナークとフェイタンはの隣を死守するべく、
即座にの腕をつかんだ。
「?」
しかしその後2人は目を見開いた。

ウボォーギンが突進してきたのだ。
ドドドドドドドダーーーン!!
大きな音と共にもうもうと砂ぼこりが舞い上がった。
「…つぅ……。」 「いたたた…。」
2人は腰を押さえて座ったまま一時動けなくなった。
「あ、わりぃわりぃ。」
トランプの場にそのままダイビングしてきたウボォーギンは
苦笑しながらうつぶせのまま顔を上げて頭をかいた。
「わりぃじゃないよ。まったく痛いったら…。」
シャルナークはウボォーギンを見ながら怒った口調で言った。
「ほんとね…。」
フェイタンは呆れながらウボォーギンを見た。
しかしそんなものは気にせず、
ウボォーギンはそのままの姿勢で豪快に笑っていた。一時和む。

すると誰かが大切なことに気づいたらしく声を上げた。
「…そういや、はどこに行ったんだ?」
そう言われてシャルナークとフェイタンはをつかんでいたはずの腕を見た。
しかしそこにはいず、2人は疑問符を浮かべた。
皆はしばらくあたりを見回した。
しかしよく考えると、ウボォーギンが来る前は
確かにはシャルナークとフェイタンの間にいた。
そしてウボォーギンはシャルナークとフェイタンにぶつかった。
気がつくとはいなくなった。
皆がなにやら恐ろしい事実に気づき始めた頃、
ウボォーギンの下から唸り声が聞こえた。
「ウボォ〜、お〜も〜い〜、どーけぇー!」
!!
!そこか!」
真っ先に声を上げたのはクロロ。
それを合図にさまざまな罵声と攻撃が飛び交った。
「てめぇ、さっさとどけ!」
ノブナガやフィンクス(さっきの恨み入り)などがウボォーを蹴る中、
クロロとシャルナークはちゃっかり美味しいところを持っていくように、
を救出した。

「ふ〜、死ぬかと思ったよ。」
苦しみから開放され一息つく
「大丈夫か?」
そう言いながらさりげなくを服についたほこりを払ってあげるクロロ。
クロロに先を越され目つきがさらに鋭くなっているフェイタン。
けれどがにぱっと笑えば皆一瞬にして和やかになった。
「大丈夫だよー、ありがとう!」
ウボォーも一時ぼこぼこにされたがの笑顔でとりあえずは許された。
「ねぇねぇ、早く始めよ―よv」
トランプを切るヒソカの声でトランプバトルは始まろうとしていた…。

1章へ♪   3章へ♪




あとがき

ラブ度低。多キャラ扱えません…。
それにしても丈夫な主人公です。ウボォーの下敷きになっても平気だなんてっ。



夢に戻る   最初に戻る