「ええと…クロロさんかな…。」 キルア「え〜!!」 クロロ「当然だな。さぁ、行こうか。」 そう言った後クロロはの手を握り、向こうの方へ歩こうとした。 クラピカ「が選んだのだからしょうがない…が! を傷つけるようなことをしたら、そのときは容赦しないぞ。」 クラピカは緋の眼になりかかりながらクロロを睨みつけてそう言い放った。 クロロは返事はせずに、クスリと笑った後にを引き連れて去っていった。 残された者たちはそれを不安そうに見守るしかなかった。
シャルナーク「…ところで、選ばれなかった者はどうなるの?」 管理人「それはね、旅団女性陣特製手作り弁当を食べ…」 シャルナーク「ごめんっ!オレ急用が…。」 シャルナークが思い出すのは、以前旅団女性陣の料理でとても苦しい思いをしたこと。(CDより) 管理人「せっかく作ってくれたのに!…ってその隙にキルア逃げるな!」 キルア「ちっ。」 そのときクラピカはまだクロロとが去った方向を呆然と見ていた。
場面は変わって&クロロサイド。 草の上にに肩を並べて座る様はまるでカップルのようだった。 「あの…お弁当美味しい?」 クロロ「あぁ美味しいよ。」 そう答えクロロはこれぞ至福と言わんばかりの笑顔を称えた。 はその笑顔に魅了せざるを得なかった。好きな人の笑顔だから。 そのせいでは顔をほんのりと紅く色づかせていた。 それが男たちを魅了するとも知らずに。 クロロ(かわいいなぁv…そうだ。) クロロはこのチャンスそう簡単に逃す気はなかった。 想っていた彼女に選ばれたのだ、好意がないわけはないだろう。 ならば出来るだけ利用させていただきますか。 そう心の中でも笑顔を称えた。但しそれには黒いものが入っていたのだが。 彼女が気づくことはなかった。クロロ「ごはんつぶがついてるよ。」 そう言い微笑みながらクロロはのそれはそれは愛らしい顔に指を差した。 「え、どこどこ?」 そう自らの手で自分の顔を探ろうとした。 クロロはそんな様も愛らしいなぁと思いながらさらに微笑んだ。 クロロ「ほらここ。」 「どこ〜?」 ありもしないごはんつぶを探している様もかわいかったが、クロロは早々に行動に移そうとした。 クロロ「ほら…。」 その呪文のような囁きと共にクロロは自らの顔をの顔に近づけた。 は突然のことに驚き、固まるしかなかった。 いつのまにか顎を上向かされ、クロロの顔が目の前にあった。 その顔がどんどん近づいていく…。 まずはおでこにひとつ。 そして髪・目・鼻・頬…の顔全てについばむように口付けを落とす…。 (わた…し…何をされてるの…?) はあまりにもぼんやりした思考のせいで、今の状態をはっきりと理解することはできなかった。 それはクロロが顔を離しても同じ事だった。 クロロ「おいしかったよ。ごはんつぶ♪」 「えっ…あっ…。」 クロロ「あ、もう一つあった…。」 そしてクロロは忘れていたと言わんばかりに最後に唇を重ねた。 (!?!?!?) その後もクロロは常時ニコニコしながらの慌てふためいている様を眺めているのだった。 時に甘い言葉を囁いて、時にその柔らかな肌に触れて。 クロロ(やっぱかわいいなぁvv) そう何度も何度も思いながら。 もう一度その愛らしい唇に自らの唇を重ねた。
唇を重ねながら思ったこと。 クロロ(これでいいかな。もう逃がさないよ。…蜘蛛は捕らえたものを離さないから。) そんなことお姫様には露知らず。(五七五)
---END---
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あとがき
クロロ編完了!
クラピカ「完了か…蜘蛛の頭にあんなことさせておいてよくそんなことが言えるな…(怒)」
ひっ緋の眼クラピカ!?きれいだけど…恐い! …ここは逃げ………
シャルナーク「逃がさないよ。」
キルア「当然だな。」
うっ…クラピカ編もシャルナーク編もキルア編も作るんだから勘弁してください!(逃)